カナダの小学校では、毎年2月の終わりにピンクシャツデイというイベントがあります。2020年は2月26日に行われました。
学校や職場、いろんなコミュニティで、いじめ撲滅をサポートしてますという意味をこめて、みながピンクシャツを着てくる日です。
ピンクシャツデイって何?
もう少し詳しく説明すると、ピンクシャツデイは、学校だけでなく、職場やお店の店員さんたちもいじめ撲滅キャンペーンの日として、ピンクのシャツや何かピンクのものを身につけて、みなでいじめをなくすSTOP BULLYINGのサポートをします。
はじまりは、カナダの12年生(高校3年生)の男の子2人が、始業式の日にピンクシャツを着てきた9年生(中学3年生)の男の子がいじめられるのをみて、どうにかしようと。そこで考えたのが、ピンクのシャツをたくさん買ってきて、他の生徒たちに配り、学校に来てくるようにと呼びかけたんだそう。その週の終わりには、学校中のみんながピンクシャツを着て、いじめをなくすのサポートをしていたんだそうです。
なんかもう、涙が出てきてしまいますよね。
今日はアッセンブリーといって、学校全体の集会があり見に行ってきたので、どんな様子だったかお話ししたいと思います。
学校での集会のようす
カナダの小学校の集会、アッセンブリーの司会進行は一番上の学年の子たちがやり、子供たちのスピーチがあり、ビデオを見たり飽きさせない工夫があるというか。先生が長々と話すなどは全くありません。
- カナダの国歌斉唱
- 先住民の歌を歌う
- 上級生代表2人の生徒のスピーチ
- 中学年のクラスのスピーチ Kindness is....
- 低学年のクラスの合唱(最近流行ってるラジオでも流れてる曲)
- Youtubeのビデを見る(Science of Kindness, A better world, Be Kind)
学校でYoutubeを集会で見るなんて、ハイテクな世の中になりましたね。先生もタブレットで、ササっと操作して、不具合なくとてもスムーズでした。
私が小学生だったときの朝会は、みな立たされて、延々と教頭先生のつまらない話を聞かされ、しまいには、貧血で倒れる子がいたり。なんだかスパルタでした。いったいなんの意味があったのだろうか。と思ってしまいますね。
最後に
ピンクシャツデイ。みんなが優しくなれる日。いじめについてみんなで考える日。そんな日があって、とってもいいイベントだと思いました。
こうして、みんなが助け合い、励ましあい、分け合い、サポートし、感謝し、与えあうことを考えることで、みなが優しくなれるって本当にいいですね。
みんなでピンクのシャツを着るっていう発想もざんしんですね。
今日はほっこりする1日でした。